「英検®5級の申し込みをしたら、スピーキングテストもあると書いてあった」
「面接なんてあるの? 受けないと不合格になるの?」
お子さんが5級を受けることになって、こんなふうに戸惑っている保護者さんもいるのではないでしょうか。
先に答えを言うと、5級のスピーキングテストは、パソコンやスマートフォンで、自宅などから受ける約3分の録音式のテストです。
そして、受けても受けなくても、5級に合格できるかどうかは変わりません。
ぼくは、小学生向けの英検単語アプリ「小学生からの英検®単語」を作っている開発者です。
今回は、日本英語検定協会の公式の情報をもとに、5級のスピーキングテストの仕組み、受け方、家でできる準備を順番にお伝えします。
英検5級のスピーキングテストとは
まずは公式の情報から見ていきます。

5級の試験は、リーディングとリスニングの一次試験だけです。
そこに、任意で受けられる「スピーキングテスト」が付いている、という形になっています。
| 項目 | 中身(2026年10月時点) |
|---|---|
| 受けられる人 | 5級の申込者全員(別の申し込みはいらない) |
| 受ける場所 | 自宅や学校など。会場には行かない |
| 使うもの | パソコン・スマートフォン・タブレットなど |
| 形式 | 面接委員と向き合うのではなく、端末に声を吹き込む録音式 |
| 試験時間 | 約3分 |
| 受けられる回数 | 1回の申し込みにつき1回 |
| 合格スコア | 英検CSEスコアで266 |
| 級の合否との関係 | 関係しない(スピーキングテストだけで別に合否が出る) |
5級の合否は、一次試験だけで決まる
いちばん気になるのは、「受けなかったら5級に落ちるの?」というところだと思います。
協会によると、5級の級の認定は、これまでどおりリーディングとリスニングの一次試験の結果だけで決まります。
スピーキングテストは独立したテストとして、別に合否が判定されるんです。
合格すると、5級の合格とは別に「5級スピーキングテスト合格」として認められます。
ですから、スピーキングテストで思うように話せなかったとしても、一次試験に合格していれば、5級は合格です。
逆に、一次試験の結果がよくなかった場合や、一次試験を欠席した場合でも、申し込んでいればスピーキングテストは受けられます。
(一次試験の合格点とCSEスコアの見方については、こちらの記事でも書いていますので、よろしければご覧ください)
試験の中身は「音読」と「3つの質問」
5級のスピーキングテストでは、画面に出てくる短い英文を読み、そのあと質問に英語で答えます。
| 形式 | 中身 | 問題数 |
|---|---|---|
| 音読 | 20語程度の短い英文を声に出して読む | 1 |
| 英文についての質問 | 音読した英文の内容について答える | 2 |
| 受験者自身のことなど | 身近な日常の話題について答える(カードの話題と直接関係しないこともある) | 1 |
質問の前には、英文を黙って読む時間と、声に出して読む時間があります。
つまり、「短い英文を読めること」と「聞かれたことに一言で答えられること」が、このテストで見られている力なんです。
5級の一次試験は、読む・聞くの2つだけです。
スピーキングテストは、その5級の範囲の英語を、今度は自分の口から出せるかどうかを確かめる場所、と考えるとわかりやすいと思います。
4級のスピーキングテストとの違い
4級にも、同じ仕組みのスピーキングテストがあります。
違いは、次のとおりです。
| 5級 | 4級 | |
|---|---|---|
| 試験時間 | 約3分 | 約4分 |
| 音読する英文 | 20語程度 | 25語程度 |
| 質問 | 英文について2問、自分のことなど1問 | 英文について2問、イラストについて1問、自分のことなど1問 |
| 合格スコア | 266 | 324 |
4級では、イラストに描かれた人の動きや物の様子を説明する質問が加わります。
5級でスピーキングテストを一度経験しておくと、4級に進んだときにも流れがわかっているので、少し落ち着いて受けられるかもしれません。
(5級のレベルや一次試験の形については、こちらの記事でも書いていますので、よろしければご覧ください)
スピーキングテストの受け方
次は、実際の受け方です。
協会の「テスト受験の流れ」のページをもとに、保護者さんが準備することを順番に並べてみます。
- 英検IDとパスワードを用意する
一次試験の成績表に書いてあります。これがないとログインできません。
- 使う端末を決めて、動作を確かめる
マイクの付いたパソコンか、スマートフォンを用意します。スマートフォンの場合は、App Store か Google Play で協会の「英検スピーキングテスト」のアプリを入れます。パソコンの場合は、受ける前に協会の動作確認ページで正しく動くか確かめておきます。
- マイクの設定をオンにする
端末の設定で、マイクの使用を許可しておきます。ヘッドセットやマイク付きのイヤホンがあると便利ですが、端末の中のマイクでも受けられます。
- 受験期間の中で、都合のいい日に受ける
静かな部屋で、通信が安定しているときに受けます。
- 結果をウェブで確かめる
原則として、受けた日から30日以内に、協会の「合否閲覧」のページで確かめられます。成績は郵送されません。受けたあとにメールアドレスを登録しておくと、採点が終わったときにメールが届きます。
いくつか、つまずきやすいところもあります。
- 協会のよくある質問では、iPadには対応していないとされています
- テストが終わったあとは、どんな理由でも受け直しはできません
- 途中で画面が止まったり電源が落ちたりしたときは、最初からやり直しになり、それまでの受験記録は削除されます
「1回きり」なので、端末の確認は前の日までに済ませておくと安心です。
いつからいつまで受けられる?
スピーキングテストには回ごとに受験期間が決まっていて、その期間の中で1回だけ受けられます。
2026年度の受験期間は、次のとおりです(2026年10月時点)。
| 回 | 受験期間 |
|---|---|
| 第1回 | 2026年6月22日(月)13:00〜2027年7月11日(日)23:59 |
| 第2回 | 2026年10月26日(月)13:00〜2027年11月14日(日)23:59 |
| 第3回 | 2027年2月15日(月)13:00〜2028年3月6日(月)23:59 |
表のとおり、どの回も受験期間は1年以上あります。
ただ、長いぶん、うっかり忘れてしまうこともあります。
受けると決めたら、カレンダーに日にちを書き込んでおくといいと思います。
保護者は、どこまで手伝っていい?
小学生、特に低学年のお子さんだと、端末の準備やログインをひとりでするのは難しいですよね。
協会の「保護者の皆様へ」のページでは、年少の受験者が準備に困るときは、保護者が受け方を説明して手助けをするようにと書かれています。
そのうえで、テストそのものは、必ず受験者本人が受けることとされています。
ぼくなりに分けると、こんなイメージです。
- 保護者がしていいこと:端末とマイクの準備、ログイン、画面の進め方の説明、静かな場所づくり
- 本人がすること:英文を読む、質問に答える
答えを横で小声で教えたくなる気持ちもわかりますが、そこはぐっとこらえて、見守るだけにしておくのがいいと思います。
家でできる準備
スピーキングテストは、級の合否に関係しないぶん、準備にどこまで時間をかけるかは家庭によって違っていいと思います。
そのうえで、やっておくと当日あわてにくいことを3つ挙げます。
1. バーチャルスピーキングテストを開いてみる
協会のサイトには、5級の「バーチャルスピーキングテスト」というページがあります。
受ける前に親子で一度開いてみておくと、当日あわてにくくなると思います。
2. 短い英文を、声に出して読む
5級の音読は20語程度です。
一次試験の過去問や問題集に出てくる短い英文を、1日1つ、声に出して読んでみるくらいで十分だと思います。
読めない単語があれば、そこで止まってしまいます。
止まった単語を拾い出して、あとで練習しておくと、一次試験の準備にもそのままつながります。
(1日5分の学習の進め方については、こちらの記事でも書いていますので、よろしければご覧ください)
3. 身近なことを英語で聞いてみる
最後の質問は、お子さん自身のことや、身近な日常の話題です。
好きな食べ物やスポーツ、家にあるものなど、ふだんの会話の中で、簡単な英語で聞いてみるのもいいと思います。
一言でも英語で返せたら、それで十分な練習になります。
声に出すのを恥ずかしがるお子さんもいると思います。
でも、間違えてもいいから一度口に出してみる、という経験そのものが、次につながる一歩なんじゃないかなと思うんですね。
(恥ずかしさを越えて一歩を出すことについては、ぼくが運営している「あすとろサイコロ」の記事で、大人のぼく自身の話として書いていますので、よろしければご覧ください)
受けたほうがいい?
「級の合否に関係ないなら、受けなくてもいいのでは?」
そんな疑問も出てきますよね。
もちろん任意のテストなので、受けないという選択もあります。
受けるかどうかを決める材料として、公式の情報から2つ挙げておきます。
ひとつは、5級に申し込んでいれば、別に申し込まなくても受けられることです。
もうひとつは、結果が英検CSEスコアでも返ってくるので、「話す力」が今どのくらいなのかを、数字で見られることです。
そして、うまく話せたら、「5級スピーキングテスト合格」という、もうひとつの合格が手に入ります。
ぼくは、小さな成功体験の積み重ねが、子どもの自己肯定感を育てていくと考えています。
一次試験の合格に加えて、「英語を話すテストにも合格できた」という経験は、お子さんにとって小さな自信のひとつになるのではないでしょうか。
うまく話せなかったとしても、それは「次はここを練習しよう」がわかった、ということです。
(子どもの成功体験の作り方については、こちらの記事でも書いていますので、よろしければご覧ください)
単語の「音」を、家で一人で確かめる
音読の準備をしていて、読み方のわからない単語が出てくるたびに、正しい発音を親がその場で教えてあげるのは、意外と難しいですよね。
ぼくがこのアプリを作ったのは、自分の子どもが英検の勉強を始めたとき、ふりがなも例文もない単語アプリばかりで、なかなか合うものが見つからなかったからです。
ぼくが作った「小学生からの英検®単語」では、どの単語もネイティブの発音を再生できるので、読み方に迷った単語の音を、お子さんが自分で聞き直せます。
意味の日本語にはふりがな、単語には例文も付いているので、まだ漢字が読めないお子さんでも進めやすいと思います。
3・4・5級編なら、5級の単語を練習できます。広告・アプリ内課金・ログイン・ユーザーデータの収集が一切ないので、お子さんに一人で使わせても安心です。
おかげさまで、App Store「9〜11歳向け有料アプリ」部門で月間1位(3・4・5級編、2025年11月、APPLION調べ)をいただきました。価格はストアでご確認ください。
よろしければ、使ってみてもらえるとうれしいです。
まとめ
(参考:日本英語検定協会の公式サイト「4級・5級スピーキングテスト」「テストの特長」「テストの合否判定」「テスト受験の流れ」「受験期間について」「保護者の皆様へ」「よくあるご質問」「5級」「5級 試験内容」「4級 試験内容」。2026年10月確認。受験期間や試験の形は変わることがあるので、受ける前に公式サイトで最新の情報をご確認ください)
何かのお役に立てれば幸いです。
- 英検®5級のスピーキングテストは、パソコンやスマートフォンで自宅などから受ける、約3分の録音式のテスト
- 5級の申込者全員が受けられ、別の申し込みはいらない。受けるかどうかは任意
- 5級の合否は一次試験だけで決まる。スピーキングテストは別に判定され、合格スコアは英検CSEスコアで266
- 中身は、20語程度の英文の音読と、英文についての質問2問、自分のことなどの質問1問
- 4級は約4分で、イラストについての質問が加わる。合格スコアは324
- 英検IDとパスワードは一次試験の成績表に書いてある。受けられるのは1回だけで、終わったあとの受け直しはできない
- 受験期間は1年以上(2026年度第2回は2026年10月26日〜2027年11月14日)
- 保護者は準備や操作を手助けしてよいが、テストは本人が受ける
- 準備は、バーチャルスピーキングテストを開いてみる、短い英文の音読、身近な質問に一言で答える練習の3つから
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