「英検®5級って、何点取れば合格なの?」
「50問のうち、何問正解すればいいんだろう」
お子さんの5級の試験が近づいてくると、こんなことが気になってくるのではないでしょうか。
先に答えを言うと、英検5級の合格点は、英検CSEスコアで850点中419点です(2026年10月時点)。
ただ、ここでつまずく保護者さんが多いのが、「じゃあ、それって何問正解なの?」という次の疑問です。
実は、この「何問正解すれば合格」には、公式の答えがありません。
ぼくは、小学生向けの英検単語アプリ「小学生からの英検®単語」を作っている開発者です。
今回は、英検CSEスコアという少しわかりにくい仕組みを、公式の情報をもとにできるだけかみくだいてお伝えします。
英検5級の合格点は「CSEスコア419点」
まずは公式の情報から見ていきます。

5級の試験は、リーディングとリスニングの一次試験だけです。
日本英語検定協会によると、合否はこの2つの技能のスコアの合計で決まります。
| 中身 | 問題数 | 満点(英検CSEスコア) | |
|---|---|---|---|
| リーディング | 短文の語句空所補充など | 25問(25分) | 425点 |
| リスニング | 会話の応答文選択など | 25問(約20分) | 425点 |
| 合計 | 50問 | 850点 | |
| 合格基準スコア | 419点 |
協会は、各級の合格基準スコアは「固定されています」と説明しています。
つまり、「今回は受験者のできがよかったから、合格点が上がった」ということは起きない仕組みなんです。
スピーキングテストは別の合否
5級には、任意で受けられるスピーキングテストもあります。
こちらの合格基準スコアは266点で、一次試験とは別に合否が出ます。
スピーキングテストの結果は、5級の級の合否には影響しません。
5級に合格したかどうかは、あくまでリーディングとリスニングの一次試験だけで決まります。
「何問正解で合格?」に公式の答えがない理由
ここからが、この記事の本題です。
「850点中419点なら、だいたい半分くらい正解すればいいのでは?」
そう考えたくなりますよね。
でも、ここに落とし穴があります。
英検CSEスコアは、「正解した数」をそのまま点数に置きかえたものではないんです。
同じ正解数でも、回によってスコアが変わる
協会の説明では、スコアはすべての答案の採点が終わったあとに、統計的な方法で計算されています。
受験者の解答のパターンを使って、形式や難しさの違うテストどうしを比べられるようにする方法だそうです。
そのため、協会ははっきりこう書いています。
- 同じ正答数でも、回によってスコアが変わることがある
- 受験者が、自分の正答数からスコアを計算することはできない
- 何問正解すれば合格、という正答数の目安は示せない
ちょっと身近なたとえで考えてみます。
学校のテストで、同じ80点でも、みんなが90点以上を取った易しいテストの80点と、平均が50点だった難しいテストの80点では、意味が違いますよね。
英検も、回ごとに問題がまったく同じ難しさになるとは限りません。
そこで、正解の数をそのまま数えるのではなく、「その回の難しさをならしたうえで、どのくらいの力があるか」を点数にしている、というわけなんです。
ですから、「419÷850で約49%だから、半分正解すれば受かる」という計算は成り立ちません。
「6割程度」という目安の受け取り方
とはいえ、何の目安もないと準備のしようがありませんよね。
協会は、正答数の目安は示せないとしたうえで、ひとつの例を出しています。
2016年度第1回の一次試験では、2級以下の級で、各技能の正答率が6割程度の受験者の多くが合格した、というものです。
これを5級に当てはめると、リーディング25問・リスニング25問のそれぞれで、6割前後を正解できていれば、合格に近いところにいる、と考えることはできそうです。
ただし、これは「過去のある回の結果」の話で、「6割取れば必ず受かる」という基準ではありません。
ぼくは、6割を「合格ライン」ではなく「準備の目安」くらいに受け取っておくのがちょうどいいのではないかと思います。
リーディングもリスニングも、同じ重さ
もうひとつ知っておきたいのが、スコアの配り方です。
協会によると、英検CSEスコアは、問題の数に関係なく各技能に均等に配分されています。
5級なら、リーディングもリスニングも、満点は同じ425点です。
「うちの子は読むのは得意だけど、聞くのは苦手」という場合でも、リスニングを後回しにせず、両方をバランスよく準備しておくほうが安心です。
(5級のレベルや試験の形については、こちらの記事でも書いていますので、よろしければご覧ください)
過去問の点数は、どう見ればいい?
ここまで読んで、「じゃあ、家で過去問を解いた点数は意味がないの?」と思われたかもしれません。
そんなことはありません。
公式のスコアに換算はできませんが、過去問の正答数は、お子さんの「今の位置」と「苦手なところ」を知る材料として十分に使えます。
ぼくなりの見方を、手順にしてみます。
- 時間を計って、1回分を通して解く
リーディング25分、リスニング約20分。本番と同じ流れで解いてみます。
- リーディングとリスニングを分けて、正答数を見る
合計ではなく、技能ごとに見ます。どちらかが極端に低くないかを確かめます。
- 間違えた問題を「単語」と「それ以外」に分ける
単語の意味がわからなかったのか、問題の形に慣れていなかったのか。原因によって、次にやることが変わります。
- 6割前後を、ひとまずの目安にする
ただし、それを超えたから安心、届かないからダメ、とは考えすぎないことです。
(過去問の使い方については、こちらの記事でも書いていますので、よろしければご覧ください)
点数を上げる近道は、やっぱり単語
5級のリーディングは、25問のうち15問が「短文の語句空所補充」です。
短い文の空いているところに入る語句を、4つの中から選ぶ問題です。
ここは、単語を見て意味がすぐ浮かぶかどうかで、大きく左右されます。
過去問を解いて「単語がわからなかった」という間違いが多ければ、まずは単語の練習から手を付けるのがいいと思います。
(小学生の単語の覚え方については、こちらの記事でも書いていますので、よろしければご覧ください)
ふりがな付きのアプリなら、単語を一人で進められます
ということで、ここで少しだけ、ぼくが作ったアプリの話をさせてください。
自分の子どもが英検の勉強を始めたとき、単語の数が多すぎる、例文がない、ふりがながないと、なかなか合う単語アプリが見つかりませんでした。
特に困ったのが、ふりがなです。
小学校低学年の子には、単語の意味を表す日本語の漢字が読めないんですよね。
そこで作ったのが「小学生からの英検®単語」です。
全単語にふりがな・例文・ネイティブ音声が付いているので、まだ漢字が読めないお子さんでも、一人で単語の練習を進められます。
合否だけでなく「スコア」で伸びを見る
最後に、英検CSEスコアのいいところも書いておきます。
ここまで「わかりにくい仕組み」として説明してきましたが、保護者にとっては、実はありがたい面もあるんです。
成績表には、合否と一緒にスコアが載る
協会によると、5級から1級まで、すべての級の成績表に、合否に加えて英検CSEスコアが表示されます。
5級なら、リーディングとリスニングのスコアがわかります(スピーキングテストの結果は、別に出ます)。
「合格か、不合格か」だけでなく、「どの技能が、どのくらいだったか」が数字で見えるわけです。
全部の級で、同じ物差しを使っている
もうひとつは、英検CSEスコアが全級共通の指標だということです。
協会は、英検CSEスコアを見れば「今の英語力や伸長度がひと目で分かる」と説明しています。
家の柱に、子どもの背の高さを毎年しるしていくのに似ていると思います。
学年が変わっても同じ柱で測るから、「去年よりこれだけ伸びた」とわかる。
英検も、5級から4級、3級と級が上がっても、同じ物差しのスコアで、お子さんの英語力の伸びを追いかけていけるんです。
偉そうなことを言えた身分ではありませんが、ぼくは、子どもの自信は「前よりできるようになった」という小さな実感の積み重ねで育つものだと考えています。
合格・不合格の一回の結果だけで一喜一憂するより、スコアの伸びを一緒に喜んであげるほうが、お子さんにとっては次の一歩につながりやすいのではないでしょうか。
まわりの子と比べる必要もありません。
比べる相手は、前回のお子さん自身です。
小さく始めて、続ける
スコアを伸ばすために、毎日何時間も勉強させる必要はありません。
ぼくは、「1日5分、単語の練習をする」くらいの小さな目標から始めて、ゆるく続けていくほうが、子どもにとっては続けやすいと考えています。
そうして少しずつ積み重ねた結果、スコアが伸びた、合格できたという成功体験が、子どもの自己肯定感を育てていくのだと思います。
(1日5分の学習の進め方については、こちらの記事でも書いていますので、よろしければご覧ください)
5級の単語練習を、今日から1日5分ずつ
「小学生からの英検®単語」の3・4・5級編は、5級・4級・3級の単語を練習できるアプリです。
広告・アプリ内課金・ログイン・ユーザーデータの収集が一切ないので、お子さんに一人で使わせても安心です。
おかげさまで、App Store「9〜11歳向け有料アプリ」部門で月間1位(3・4・5級編、2025年11月、APPLION調べ)をいただきました。
価格はストアでご確認ください。
まとめ
(参考:日本英語検定協会の公式サイト「英検CSEスコアでの合否判定方法について」「英検CSEスコアのご紹介」「5級」「5級 試験内容」。2026年10月確認。合格基準スコアや試験の形は変わることがあるので、受ける前に公式サイトで最新の情報をご確認ください)
何かのお役に立てれば幸いです。
- 英検®5級の合格点は、英検CSEスコアで850点中419点(リーディング425点+リスニング425点。2026年10月時点)
- 合格基準スコアは固定されていて、回によって上下しない
- スピーキングテスト(任意)の合格基準は266点。5級の級の合否には影響しない
- 「何問正解で合格」には公式の答えがない。同じ正答数でも、回によってスコアが変わることがある
- 「419÷850で約半分」という計算は成り立たない
- 2016年度第1回では、2級以下で各技能の正答率6割程度の受験者の多くが合格した。これは合格ラインではなく、準備の目安として受け取る
- リーディングとリスニングは同じ重さ。両方をバランスよく準備する
- 過去問の正答数は、技能ごと・間違いの原因ごとに見て、次にやることを決める材料にする
- 成績表には合否と一緒にCSEスコアが載る。全級共通の物差しなので、お子さんの伸びを追いかけられる
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