「英検®5級って、何年生くらいで受けるものなんだろう」
「うちの子は3年生。まだ早い?」
お子さんに初めて英検を受けさせようと思ったとき、まず気になるのが「何年生から」ではないでしょうか。
先に答えを言うと、英検5級に「何年生から」という決まりはありません。
ただ、学校の英語の授業を物差しにすると、ひとつの区切りが見えてきます。
それが、授業で英語の文字を読む・書く学習が始まる、5・6年生です。
そしてもうひとつ、学年とは別に確かめておきたいのが、「その子が一人で試験を受けられるか」です。
ぼくは、小学生向けの英検単語アプリ「小学生からの英検®単語」を作っている開発者です。
今回は、文部科学省の学習指導要領と、日本英語検定協会が出しているチェックシートの2つを手がかりに、5級の受けどきを考えてみます。
英検5級に「何年生から」の決まりはない
まずは公式の情報から見ていきます。

日本英語検定協会は、5級を「英語の学習を始めて最初の目標となる級」とし、レベルはおよそ「中学初級程度」としています。
目安は中学校の英語で書かれていて、小学校の何年生に当たるかは書かれていないんです。
5級の試験は一次試験だけです。
一次試験はリーディングとリスニングで、どちらもマークシートで答えます。
(5級のレベルや問題数、合格ラインについては、こちらの記事でも書いていますので、よろしければご覧ください)
この記事では、レベルの話から少し離れて、「学校の授業」と「試験を受けること」の2つの面から、何年生で受けるかを考えていきます。
小学校の英語の授業では、何年生で何を習う?
小学校の英語で何を習うかは、文部科学省の学習指導要領(平成29年告示)で決められています。
学習指導要領を見ると、小学校の英語は、3・4年生と5・6年生で、授業の名前も中身も分かれています。
| 学年 | 授業 | 目標に挙がっている領域 |
|---|---|---|
| 3・4年生 | 外国語活動 | 聞くこと/話すこと[やり取り]/話すこと[発表] |
| 5・6年生 | 外国語(教科) | 聞くこと/読むこと/話すこと[やり取り]/話すこと[発表]/書くこと |
3・4年生の外国語活動は「音」が中心
3・4年生の外国語活動の目標には、「読むこと」「書くこと」が入っていません。
文字の扱いについては、学習指導要領にこう書かれています。
文字については,児童の学習負担に配慮しつつ,音声によるコミュニケーションを補助するものとして取り扱うこと。
つまり、3・4年生の授業で出てくるアルファベットは、あくまで「音のやりとりを助けるもの」という位置づけなんです。
5・6年生の外国語で「読む」「書く」が加わる
5・6年生になると、英語は「外国語」という教科になり、目標に「読むこと」と「書くこと」が加わります。
「読むこと」の目標は、次の2つです。
- 活字体で書かれた文字を識別し,その読み方を発音することができるようにする。
- 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現の意味が分かるようにする。
「書くこと」では、大文字・小文字を活字体で書けるようにすることなどが挙がっています。
そして、小学校で扱う単語は、3・4年生の外国語活動で扱った語も含めて「600~700語程度」とされています。
授業から見ると、5・6年生がひとつの区切り
この2つの段階を、英検5級と重ねてみます。
5級のリーディングは、問題冊子に印刷された英文と選択肢を読んで、答えを選ぶ試験です。
学校の授業で、「音で慣れた言葉を、文字で見て意味がわかる」ことが目標になるのは、5・6年生からです。
ですから、学校の授業だけを土台に考えるなら、5・6年生が5級を考えるひとつの区切りになると、ぼくは見ています。
6年生で初めて受けるのも、まったく遅くありません。
5年生から授業で文字の学習を重ねたうえで受けられるので、むしろ自然な順番だと思います。
3・4年生以下で受けるなら、「文字」を家で補う
反対に、3・4年生やそれより下の学年で5級を受けるなら、学校の授業ではまだ文字を読む学習が始まっていない、ということになります。
もちろん、だから受けてはいけない、というわけではありません。
英語教室や家庭で、早くから文字に触れているお子さんもたくさんいます。
ただ、学校の授業だけをあてにすると、「読む」ところが足りなくなりやすいんです。
ここで参考になるのが、学習指導要領の順番です。
「まず音で十分に慣れ親しむ。それから文字で見て意味がわかるようにする」
家で補うときも、この順番をなぞるのがいちばん無理がないと思います。
聞いたことのある単語を、今度は文字で見て、意味を言ってみる。
いきなり知らない単語を文字で覚えるより、子どもにとってずっと取り組みやすいはずです。
(英語にまだほとんど触れたことがないお子さんの5級の準備は、こちらの記事でも書いていますので、よろしければご覧ください)
もうひとつの物差しは「一人で試験を受けられるか」
学年を考えるとき、英語の力と同じくらい大事なことがあります。
それは、小さな子どもが、試験会場で一人で問題を解けるかどうかです。
日本英語検定協会は、子どもの受験を考えている保護者向けに、チェックシートを出しています。
項目は8つあり、まとめると次のような中身です。
- 保護者が近くにいなくても一人で試験を受けられる。初めての場所でも落ち着いていられる
- 試験教室に入ったら、また試験中も、おしゃべりをせずに静かにできる
- 長い時間、集中力を保てる。高校や大学の教室の机・椅子に座れる
- 「具合が悪い」「トイレに行きたい」など、自分の気持ちをきちんと伝えられる
- 試験監督者の指示に従える
- 問題冊子・解答用紙に書かれた注意や指示を理解できる
- マークシートを塗りつぶせる。問題冊子にメモした答えを、マークシートに写せる
見てのとおり、英語の力を問う項目は、ほとんどありません。
保護者が付き添えるのは、試験が始まる前まで
このページには、当日の決まりも書かれています。
- 一次試験では、保護者は解答用紙の必要事項の記入を代わりに書いたり手伝ったりするために、試験開始5分前まで試験教室に入れる
- 試験教室の近くで待つことはできず、保護者控室もない
- 学校などの設備を使うので、子ども向けの机や椅子の特別な用意はない
- 一次試験では、高さを調整するための座布団やクッションを持ち込める
つまり、試験が始まったら、お子さんは知らない大人と知らない子どもに囲まれた教室で、一人で問題に向き合うことになるんです。
低学年のお子さんにとっては、英語の問題そのものより、こちらのほうが大きな壁になることもあるのではないでしょうか。
足りない項目は、家で練習できる
うれしいのは、このチェックシートの項目の多くが、家で練習できることです。
たとえば、こんなことなら今日からでもできます。
- 問題に答えを書き込んでから、別の紙のマークシートに写す練習をする
- 「トイレに行きたいです」「気分が悪いです」と、手を挙げて言う練習をする
- 机の高さが合わないときのために、座布団を持っていくかを一緒に決めておく
チェックシートを、親子で一緒に読んでみるのもいいと思います。
「これはできる」「これはまだ心配」と話すだけで、お子さんにとっては、試験の日の様子を前もって知る機会になります。
(試験当日に気をつけたいことは、こちらの記事でも書いていますので、よろしければご覧ください)
学年とチェックシートを、組み合わせて考える
ここまでの2つの物差しを組み合わせると、受けどきは、だいたい次のように整理できます。
| チェックシートの項目がだいたいできる | まだ心配な項目が多い | |
|---|---|---|
| 文字を読む学習が始まっている(5・6年生、または家で文字に触れてきた) | 次の試験日を目標に、準備を始めていい | 当日の練習を家でしてから受ける |
| 文字はまだこれから(学校の授業だけの3・4年生以下) | 音で知っている単語を、文字で見る練習から | 急がずに、まずは英語に慣れる時期 |
もちろん、これはぼくなりの目安です。
同じ学年でも、子どもによってできることは違うので、最後はお子さんのペースで決めていいと思います。
偉そうなことを言えた身分ではありませんが、「早く受けさせたい」という気持ちが強くなりすぎると、親の期待が子どもの重荷になることもあります。
(小学生に英検を受けさせることが「親のエゴ」にならないかについては、こちらの記事でも書いていますので、よろしければご覧ください)
(親の期待が子どもに与える影響については、ぼくが運営している「あすとろサイコロ」の記事でも書いていますので、よろしければご覧ください)

文字の学習を、ふりがな付きのアプリで
学校の授業より先に5級を受けるなら、家で補いたいのは「文字で見て、意味がわかる」練習です。
自分の子どもが英検の勉強を始めたとき、単語の数が多すぎる、例文がない、ふりがながないと、なかなか合う単語アプリが見つかりませんでした。
なかでも困ったのが、ふりがなです。
低学年の子には、英単語の意味を表す日本語の漢字が読めないんです。
ぼくが作った「小学生からの英検®単語」では、全単語にふりがな・例文・ネイティブ音声が付いているので、一人でも単語の練習を進められます。
3・4・5級編では、5級・4級・3級の単語を練習できます。
広告・アプリ内課金・ログイン・ユーザーデータの収集が一切ないので、お子さんに一人で使わせても安心です。
おかげさまで、App Store「9〜11歳向け有料アプリ」部門 月間1位(3・4・5級編、2025年11月、APPLION調べ)をいただきました。
価格はストアでご確認ください。よろしければ、お子さんと一緒に使ってみてもらえるとうれしいです。
まとめ
(参考:日本英語検定協会の公式サイト「5級」「5級 試験内容」「英検デビューできるかな? チェックシート」、文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」(本文は学習指導要領LODで確認)。2026年10月確認。試験の情報は変わることがあるので、受ける前に日本英語検定協会の公式サイトで最新の情報をご確認ください)
何かのお役に立てれば幸いです。
- 英検®5級に「何年生から」という決まりはない。日本英語検定協会の目安は「中学初級程度」
- 一次試験はリーディングとリスニングで、どちらもマークシートで答える
- 学習指導要領では、3・4年生の外国語活動は「聞くこと」「話すこと」が中心で、文字は音声を補助するものとして扱う。5・6年生の外国語で「読むこと」「書くこと」が加わる。小学校で扱う単語は600~700語程度
- 学校の授業だけを土台にするなら、文字を読む学習が始まる5・6年生がひとつの区切り。6年生で受けても遅くない
- 3・4年生以下で受けるなら、「音で慣れた単語を、文字で見る」順番で家で補う
- 協会の「英検デビューできるかな?チェックシート」で、一人で試験を受けられるかを確かめる。足りない項目は家で練習できる
- 最後はお子さんのペースで決めていい
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