「英検®3級の合格ラインは何点?」
「二次試験の面接は、何点取れば受かるんだろう」
4級までと違って、3級からは試験が一次と二次の2つになります。合格点も2つあるので、少しややこしく感じるかもしれません。
英検3級の合格点は、英検CSEスコアで、一次試験が1650点中1103点、二次試験が550点中353点です(2026年11月時点)。
そして3級で知っておきたいのは、この2つの合格点が、それぞれどの技能のスコアで決まるのかです。
ここがわかると、成績表が届いたときに「次はどこを伸ばせばいいか」が見えてきます。
ぼくは、小学生向けの英検単語アプリ「小学生からの英検®単語」を作っている開発者です。
この記事では、3級の合格点を公式の情報で確かめたうえで、技能ごとのスコアの見方を考えてみます。
英検3級の合格点は「一次1103点・二次353点」
日本英語検定協会が公開している、合格基準スコアの表から見ていきます。

| 技能 | 満点(英検CSEスコア) | 合格基準スコア | |
|---|---|---|---|
| 一次試験 | リーディング・ライティング・リスニング | 各550点、合計1650点 | 1103点 |
| 二次試験(面接) | スピーキング | 550点 | 353点 |
3級は、4つの技能すべてで、満点が550点ずつになっています。
協会は、この合格基準スコアについて「変動しません」と書いています。
受けた回の問題がやさしくても難しくても、1103点と353点という線は動かないんです。
一次試験は「3技能の合計」で決まる
では、一次試験の1103点は、どうやって判定されるのか。
協会の「英検CSEスコアのご紹介」のページには、こう書かれています。

一次試験はリーディング・リスニング・ライティングの3技能(4級以下はリーディングとリスニングの2技能)の各技能別スコアの合算で合否を判定いたします。
つまり、3つの技能のスコアを足した数が、1103点に届いているかどうかで決まる、ということです。
得意な技能と苦手な技能は、足し算でならされる
合計で判定されるので、たとえばリーディングが得意でリスニングが少し苦手、という子でも、3つを足して1103点に届けば、一次試験は合格です。
逆に言うと、どこか1つの技能が大きく沈むと、残りの2つでその分を取り返さないといけなくなります。
1つの技能だけを伸ばすより、3つとも大きく崩れないようにしておくほうが、合計は安定しやすいと思います。
問題の数が違っても、3技能の重さは同じ
もうひとつ、3級ならではの事情があります。
英検CSEスコアは、問題の多い技能に多く配られるわけではありません。協会によると、どの技能にも同じだけ割り振られる決まりです。
3級の一次試験の問題数を並べると、こうなります。
| 技能 | 問題数 | 満点 |
|---|---|---|
| リーディング | 30問 | 550点 |
| ライティング | 2問(Eメール・英作文) | 550点 |
| リスニング | 30問 | 550点 |
リーディングとリスニングは30問ずつ。ライティングは、たった2問です。
それでも、満点は3つとも550点。1問あたりがスコアに与える影響は、技能によってまったく違うんです。
ライティングに手が回らないまま試験を終えると、3つのうち1つの技能のスコアが伸びないまま、合計を出すことになります。
「何問正解で合格」は、3級ではさらに当てはめにくい
「1103点なら、何問くらい正解すればいいの?」
そう考えたくなりますが、協会はこの目安を出していません。スコアは採点のあとに統計的な方法で計算されるので、正解した数が同じでも、受けた回が違えばスコアも違ってくることがあるんです。
(スコアが正答数から計算できない理由は、5級の合格点の記事で書いていますので、よろしければご覧ください)
協会は手がかりとして、2016年度第1回の一次試験で、2級以下の級では各技能の正答率が6割程度の受験者の多くが合格した、という例を出しています。
ただ、3級のライティングは、選択肢から選ぶ問題ではなく、自分で英文を書く記述式です。
英作文は、内容・構成・語彙・文法の4つの観点で採点される、と協会は説明しています。
「何問正解したか」という数え方が、ライティングにはそもそもなじまないんです。
ですから、6割という数字は、リーディングとリスニングの過去問を解いたときの、ひとつの目安くらいに受け取っておくのがいいと思います。
二次試験は「スピーキングだけ」で決まる
続いて、二次試験の353点です。
同じ「英検CSEスコアのご紹介」のページには、「二次試験はスピーキングのスコアのみで判定いたします」と書かれています。
一次試験でどれだけ余裕を持って合格していても、その点数が二次試験に足されることはありません。
二次試験は、スピーキングの550点満点の中で、353点に届いているかどうかだけで決まります。
協会の3級の試験内容のページでは、面接の評価の観点を、次のように書いています。

応答内容、発音、語い、文法、語法、情報量、積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度などの観点で評価
英語の正しさだけでなく、伝えようとする姿勢も、スピーキングのスコアの中に入っているということですね。
成績表の技能別スコアは、こう見る
ここからは、成績表が届いたときの見方です。
協会によると、3級から1級の成績表には、「ライティングも含めた全4技能のスコアとトータルスコア」が表示されます。
さらに、合格基準スコアからの距離を25点刻みで示す「英検バンド」が、一次試験と二次試験の両方の成績表に載ります。
(英検バンドの読み方は、4級の合格点の記事でくわしく書いていますので、よろしければご覧ください)
そのうえで、ぼくなりに、3級の成績表を見る順番を考えてみました。
1. 一次試験は、3技能を横に並べる
まずは合格・不合格の前に、リーディング・ライティング・リスニングの3つのスコアを並べてみてください。
3つとも満点は550点なので、そのまま比べられます。
一番低い技能が、次の回までに時間を多めに回すところです。
技能別のスコアは、まさにそのためにあります。協会のページにも、技能別のスコアで「学習の重点をどこに置けばよいかが明確になります」とあります。
2. ライティングの数字は、答案と一緒に振り返る
ライティングは2問しかないので、1問の出来がスコアを大きく動かします。
ライティングのスコアが低かったときは、「英語が書けなかった」のか、「時間が足りなくて書ききれなかった」のかを、お子さんと一緒に思い出してみてください。
3級の一次試験では、読む問題と書く問題が、同じ65分の中に入っています。書く力の問題なのか、時間の配り方の問題なのかで、次にやることが変わります。
(時間を計って過去問を解くときのコツは、こちらの記事でも書いていますので、よろしければご覧ください)
3. 二次試験は、一次とは別のものとして見る
二次試験に受かったかどうかを確かめるときに見るのは、スピーキングのスコアと、二次試験の英検バンドです。
一次試験の結果がよかったかどうかとは、切り離して考えてください。
読む・聞く・書くは得意でも、話すのは緊張する。その逆もあります。一次と二次の結果が分かれるのは、技能によって得意・不得意があるというだけのことです。
4. 「A1」と出ても、がっかりしなくていい
4技能をすべて受けると、成績表には「4技能総合CEFR」という、国際的な6段階(A1〜C2)の物差しでのレベルも出ます。
ここで、ひとつ知っておくと安心なことがあります。
協会の図を見ると、3級の4技能の満点は2200点、合格スコアは1456点(一次1103点+二次353点)です。そして、3級でCEFRを出す範囲は1400〜1699点で、ここがA1にあたります。
協会は、この範囲を上回った場合は「その級で算出できるCEFRレベルの上限が表示されます」と説明しています。3級の場合、その上限がA1です。
3級の成績表で「A1」と出るのは、3級で出せる一番上のレベルということなんです。
4級のスコアと、同じ物差しで並べてみる
最後に、英検CSEスコアのいいところをもうひとつ。
英検CSEスコアは、5級から1級まで、どの級でも同じ物差しを使っています。
4級を受けたことがあるなら、そのときの成績表も、ぜひ取っておいてください。
4級の一次試験は、リーディングとリスニングの2技能でした。この2つは、4級のスコアと3級のスコアをそのまま並べられます。
級が上がっても、リーディングとリスニングがどれだけ伸びてきたかを、続けて追いかけられるんです。
一方で、ライティングは、3級で初めて一次試験に入ってくる技能です。4級の成績表には並べる数字がないので、3級で出たライティングのスコアが、これからの出発点になります。
技能別のスコアを、毎日の単語練習につなげる
成績表で「ここを伸ばそう」と決めても、次の試験までの毎日の練習で、それが進んでいるのかは見えにくいものですよね。
ぼくが作った「小学生からの英検®単語」では、意味の漢字に読みがなを振り、例文とネイティブの音声も付けました。3級の単語でも、お子さんが自分で読んで、聞いて、覚えていけます。
進捗管理の機能で、どの単語を覚えたかも確かめられるので、次の試験までの積み重ねを、親子で一緒に見られます。
自分の子どもが英検の勉強を始めたとき、ふりがなのある単語アプリが見つからなかったのが、このアプリを作ったきっかけでした。
3・4・5級編には、3級までの単語が入っています。
このアプリは、今後の開発を続けていくために、安価でのご購入をお願いしています。それ以外に、アプリを使っている間に課金が発生することは一切ありません。
また、煩わしい広告も、面倒なログインも、ユーザーデータの収集も一切ないので、お子さんの一人学習にも安心してお使いいただけます。
おかげさまで、月間ランキング1位(App Store「9〜11歳向け有料アプリ」部門)をいただきました。
よろしければ、使ってみてもらえるとうれしいです。
まとめ
(参考:日本英語検定協会の公式サイト「英検CSEスコアでの合否判定方法について」「英検CSEスコアのご紹介」「3級 試験内容」「ライティングテスト(英作文)の採点に関する観点および注意点(3級)」、小学生からの英検®単語「特徴」。2026年11月8日確認。合格基準スコアや試験の形は変わることがあるので、受ける前に公式サイトで最新の情報をご確認ください)
何かのお役に立てれば幸いです。
- 英検®3級の合格点は、英検CSEスコアで一次試験が1650点中1103点、二次試験が550点中353点(2026年11月時点)
- 合格基準スコアは「変動しません」。回によって上下しない
- 3級は、リーディング・ライティング・リスニング・スピーキングの満点が、どれも550点
- 一次試験は、3技能のスコアの合計で判定される。得意な技能と苦手な技能は足し算でならされるので、どれか1つが大きく沈まないようにする
- ライティングは2問で550点。1問がスコアに与える影響が大きい
- 正答数の目安は公式には示されていない。記述式のライティングには「何問正解」の数え方がなじまない
- 二次試験は、スピーキングのスコアだけで判定される。一次の点は足されない
- 成績表は、3技能を並べて一番低い技能を見る。ライティングは答案と時間の使い方と一緒に振り返る
- 3級の成績表の4技能総合CEFRは、A1が上限
- 英検CSEスコアは、どの級でも同じ物差し。4級の成績表と並べると、リーディングとリスニングの伸びを追える。ライティングは、3級のスコアが出発点
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