「英検®4級の合格ラインって、何点?」
「65問のうち、何問くらい正解すればいいんだろう」
5級に受かって、次は4級。そう考え始めた保護者さんが、まず調べるのがここではないでしょうか。
英検4級の合格点は、英検CSEスコアで1000点中622点です(2026年11月時点)。
ただ、「622点」と聞いても、それが何問正解にあたるのかは、公式には示されていません。
そのかわり、英検の成績表には、合格か不合格かだけでなく、合格ラインまであとどれくらいか、合格ラインをどれくらい超えたかがわかる仕組みがあります。
ぼくは、小学生向けの英検単語アプリ「小学生からの英検®単語」を作っている開発者です。
この記事では、4級の合格点を公式の情報で確かめたうえで、成績表の数字からお子さんの伸びを見る方法をまとめます。
英検4級の合格点は「1000点中622点」
まずは、日本英語検定協会の公式の情報から見ていきます。

4級の級の合否は、リーディングとリスニングの一次試験だけで決まります。面接の二次試験はありません。
| 中身 | 問題数・時間 | 満点(英検CSEスコア) | |
|---|---|---|---|
| リーディング | 短文の語句空所補充、長文の内容一致選択など | 35問・35分 | 500点 |
| リスニング | 会話の応答文選択、文の内容一致選択など | 30問・約30分 | 500点 |
| 合計 | 65問 | 1000点 | |
| 合格基準スコア | 622点 |
この622点という合格基準スコアは、回ごとに動かない決まった数字です(協会の説明では「固定されています」)。
その回の問題が難しかったから合格点を下げる、ということは起きないんです。
スピーキングテストの324点は、級の合否とは別
4級には、受けるかどうかを選べる、任意のスピーキングテストがあります。
その合格基準スコアは324点です。
ただし、スピーキングテストは一次試験の合否に関係なく受けられるテストで、4級に合格したかどうかには関わりません。
「スピーキングがだめだったから4級も落ちた」ということはないので、そこは安心してください。
「何問正解で合格?」は、正答数からは計算できない
では、65問のうち何問正解すればいいのか。
いちばん知りたいところだと思いますが、協会ははっきり「正答数の目安を提示することはできません」としています。
理由は、英検CSEスコアの出し方にあります。
同じ正答数でも、回によってスコアが違う
協会によると、スコアは、すべての答案の採点が終わってから、統計的な手法で計算されています。
そのため、同じ正答数でも回によってスコアが変わることがあり、受験者が正答数から自分のスコアを計算することはできません。
「622÷1000で62%だから、65問中40問くらい」という計算は、残念ながら成り立たないんです。
(英検CSEスコアの仕組みについては、こちらの記事でも書いていますので、よろしければご覧ください)
リーディング35問と、リスニング30問が同じ500点
次に、4級の65問に、1000点がどう割り振られているかを見ておきます。
協会の説明では、技能ごとに問題数が違っても、スコアは各技能に均等に配分されています。
4級だと、リーディングの35問と、リスニングの30問が、それぞれ500点ずつを受け持つ形です。
協会は「技能ごとに1問あたりのスコアへの影響は異なります」とも書いています。
問題が少ないからといって、リスニングが「おまけ」になるわけではないんです。
6割を4級の問題数に当てはめると
とはいえ、何の手がかりもないと、家で過去問を解いたときに困りますよね。
そこで手がかりになるのが、協会が例として載せている、過去のある回の結果です。
2016年度の第1回では、2級から5級までの一次試験で、技能ごとに6割くらい正解した人の多くが合格していたそうです。
この「6割」を、今の4級の問題数にそのまま当てはめてみると、こうなります。
| 問題数 | 6割にあたる数 | |
|---|---|---|
| リーディング | 35問 | 21問 |
| リスニング | 30問 | 18問 |
これは、ぼくが計算しただけの数で、公式の合格ラインではありません。
もとになっているのも、2016年度の1回分だけの結果です。
それでも、過去問を解いたあとに「リーディングは21問に届いているかな」「リスニングは18問くらい取れているかな」と、技能ごとに見るときの物差しにはなると思います。
(過去問の使い方については、こちらの記事でも書いていますので、よろしければご覧ください)
成績表の「英検バンド」で、合格ラインまでの距離がわかる
ここからが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。
英検の成績表には、英検CSEスコアのほかに、「英検バンド」という欄があります。

合格基準スコアから、25点刻みで数える
英検バンドは、合格基準スコアを起点にして、スコアを25点刻みに区切ったものです。
- 合格基準スコアを上回った最初の区切りが「+1」、その上が「+2」
- 下回ったときは、数字の前に「-」が付く(「-1」「-2」)
協会は、2級の例を出しています。
2級の一次試験の合格基準スコアは1520点で、合計1575点だった人の英検バンドは「+3」。比較的余裕を持って合格した、とわかるそうです。
4級なら、起点は622点です。
「+いくつ」なら合格ラインをどれくらい超えたか、「-いくつ」ならあとどれくらいで届くか。
スコアの数字だけではピンとこない「合格ラインまでの距離」を、段の数で見られるようになっているんです。
不合格の通知にも、「次」の手がかりが書いてある
この英検バンドが、保護者にとってありがたいのは、不合格だったときです。
「不合格」の3文字だけを見ると、どうしても気持ちが沈みますよね。
でも、英検バンドが「-1」なら、合格ラインのすぐ手前まで来ていたということです。
「-4」だった子が、次の回で「-2」になったなら、受からなかったとしても、2段上がっています。
協会のページにも、階段の図と一緒に、「受けるたびに英検バンドが上がってる」と前を向く受験者の吹き出しが描かれています。
合否は「合格」と「不合格」の2つしかありませんが、英検バンドは、その間にある伸びを見せてくれるわけです。
「+いくつ」は、ほかの子との順位ではない
ひとつ気をつけたいのは、英検バンドは、ほかの受験者との順位ではないということです。
あくまで、その子のスコアと、合格基準スコアとの距離です。
同じ教室の子が「+5」で、うちの子が「+1」でも、どちらも合格は合格です。
前の回のお子さんと比べて、段がどう動いたかを見てあげるほうが、次の一歩につながりやすいのではないでしょうか。
(人と比べずに自分を測る「物差し」の話は、ぼくが運営している「あすとろサイコロ」の記事で、大人向けに書いていますので、よろしければご覧ください)

成績表から「次にやること」を決める3つの見方
英検バンドで「どのくらいの位置にいるか」がわかったら、次は「どこを伸ばすか」です。
ぼくなりに、成績表の見方を3つに分けてみます。
1. 合計より先に、技能ごとのスコアを見る
4級の成績表には、リーディングとリスニングのスコアが別々に載ります。
合計が622点に届いていても、届いていなくても、まず2つを並べてみてください。
協会も、技能ごとのスコアがわかることで「学習の重点をどこに置けばよいか」が明確になる、と説明しています。
どちらかが大きく下がっているなら、次の回までは、そちらに時間を多めに回す。
それだけでも、やることがずいぶんはっきりします。
2. 大問ごとの正答数を見る
協会のページに載っている成績表の見本(1級の例)には、問題ごとの正解・不正解や、大問ごとの正答数、技能ごとの合格者の平均正答率なども並んでいます。
4級の成績表にどこまで載っているかは、届いた成績表で確かめてみてください。
大問ごとの結果がわかると、次にやることを決めやすくなります。
4級の問題の形に合わせると、たとえばこんなふうに考えられます。
| 結果が低かったところ | 次の回までにやること(ぼくなりの見方) |
|---|---|
| リーディングの短文の語句空所補充(15問) | 単語と熟語を、例文ごと覚え直す |
| 会話文の文空所補充(5問)、リスニングの会話の問題 | よく使う会話表現に慣れる |
| 日本文付き短文の語句整序(5問) | 英語の語順を、短い文を声に出して確かめる |
| 長文の内容一致選択(10問) | 長文まで時間を残せたかを、過去問で確かめる |
いちばん問題数が多いのは、リーディングの最初の「短文の語句空所補充」の15問です。
4つの選択肢のどれもが知っている単語なら、あとは文の流れで選ぶだけ。知らない単語が混ざるほど、迷う時間が増えていきます。
(4級の単語の量と覚え方は、こちらの記事でも書いていますので、よろしければご覧ください)
3. 次の回の目標を「段」で決める
最後は、次の回の目標の立て方です。
「次こそ合格」だけだと、結果は合格か不合格の2つしかありません。
それよりも、「今回は-3だったから、次は-1まで上げよう」のように、英検バンドの段で目標を決めるほうが、小学生には手が届きやすいと思います。
目標は、細かく分けるほど動きやすくなります。
駅の階段も、一段ずつなら息が切れにくいですよね。
1段上がれたら、それはお子さんにとって「前よりできた」という、立派な手ごたえです。
「合格」という大きな成功体験の手前にも、こういう小さな「できた」はたくさんあります。それを一緒に見つけてあげられるのが、英検バンドのいいところだと思います。
次の試験までの「伸び」を、単語の練習で確かめる
英検のスコアや英検バンドがわかるのは、試験を受けたときだけです。
次の試験までの何か月かの間に、お子さんがどこまで進んだのかを、親が毎日見ておくのは、意外と難しいですよね。
ぼくが作った「小学生からの英検®単語」では、進捗管理の機能で、毎日どのくらい学習を進めたか、どの単語を覚えたかを一目で確かめられます。
英検の形式に合わせた穴埋め問題もあるので、4級のリーディングの最初の大問と同じ形で、覚えた単語が使えるかどうかを確かめられます。
全単語にふりがな・例文・ネイティブ音声が付いているので、意味の漢字がまだ読めないお子さんでも、一人で進められます。
このアプリは、今後の開発を続けていくために、安価でのご購入をお願いしています。それ以外に、アプリを使っている間に課金が発生することは一切ありません。
また、煩わしい広告も、面倒なログインも、ユーザーデータの収集も一切ないので、お子さんの一人学習にも安心してお使いいただけます。
おかげさまで、月間ランキング1位(App Store「9〜11歳向け有料アプリ」部門)をいただきました。
よろしければ、使ってみてもらえるとうれしいです。
まとめ
(参考:日本英語検定協会の公式サイト「英検CSEスコアでの合否判定方法について」「英検CSEスコアのご紹介」「4級 試験内容」、小学生からの英検®単語「特徴」。2026年11月6日確認。合格基準スコアや試験の形は変わることがあるので、受ける前に公式サイトで最新の情報をご確認ください)
何かのお役に立てれば幸いです。
- 英検®4級の合格点は、英検CSEスコアで1000点中622点(リーディング500点+リスニング500点。2026年11月時点)
- 622点は回ごとに動かない決まった数字。問題が難しい回でも下がらない
- 任意のスピーキングテストは324点が合格基準。4級に受かったかどうかとは別に結果が出る
- 65問のうち何問正解すればいいかは、協会も示していない。スコアは採点のあとに統計的な手法で出すので、正答数からは計算できない
- リーディング35問とリスニング30問は、同じ500点ずつ。リスニングも同じ重さで準備する
- 2016年度第1回の「各技能6割程度」を当てはめると、リーディング21問・リスニング18問。公式の合格ラインではなく、過去問を見るときの物差し
- 成績表の「英検バンド」は、合格基準スコアから25点刻みの距離。「+いくつ」「-いくつ」で、合格ラインとの距離と、受けるたびの伸びがわかる
- 英検バンドは、ほかの子との順位ではない。前の回からどう動いたかを見る
- 成績表は、技能ごと・大問ごとに見て、次の回までにやることを決める。目標は「次は1段上げる」くらいの小ささでいい
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